「パソコンなしでも、今日からFXの練習を始めたい」──そんな初心者向けに、スマホ中心で完結する
FXアプリの使い方を実践手順で解説します。記事の通りに進めれば、
口座開設→初期設定→チャート分析→発注→記録→振り返りまで、ひと通りのサイクルを自力で回せます。
もくじ
1. 初期準備:アプリと口座のセットアップ
まずはデモ口座から始めましょう。本番口座の前に操作に慣れるのが安全です。主要アプリでは、
チャート閲覧・発注・ニュース確認・経済指標の閲覧がスマホだけで完結します。
おすすめの構成
- 分析用:チャート特化アプリ(ローソク足、時間足、インジケーターが豊富)
- 発注用:取引所/FX会社の純正アプリ(安定性と約定力を重視)
- 補助:経済指標カレンダー/価格アラート専用アプリ
ワンポイント:同じスマホに複数のアプリを入れてもOK。「分析」と「発注」を分離すると誤操作が減ります。
2. チャートの基本設定:見やすさが勝率を左右
最初はローソク足+移動平均線(5・20・50)+ボリンジャーバンドのシンプル構成で十分。
色数を絞り、背景は白または黒でコントラストを高く保ちます。
推奨テンプレ
・時間足:5分/15分/1時間(スキャ〜デイトレ)
・移動平均線:SMA5(短期)、SMA20(中期)、SMA50(トレンド)
・ボリンジャーバンド:期間20、±2σ
・水平線:直近高値/安値、アジア高安、前日高安
チャートは引きすぎない/盛りすぎないが基本。情報が多いほど判断は遅れます。
「まず水平線、次に移動平均、最後にバンド」の順で確認すると迷いが減ります。
3. アラートと通知:チャンスを逃さない仕組み化
価格が重要ラインに近づいたら通知する価格アラートは必須機能です。
例えば「前日高値±3pips」「東京高安のブレイク」など、事前に数値で条件化しましょう。
実装のコツ
- 通知は音+バイブ+バナーで気づけるように重複設定
- アラートは消さずに履歴を残す(後で検証に使える)
- 値幅ボラが拡大したら閾値を即見直す(固定せず運用)
4. 発注の実践:成行/指値/逆指値の使い分け
成行は「今すぐ乗る」場面。指値は押し目・戻り待ち。
逆指値はブレイク狙いと損切りに使います。いずれも事前に損切り(SL)と利確(TP)を設定。
ミスを減らす入力順
- 通貨ペアと売買方向を確認
- ロットを設定(後述の計算式)
- SL(損切り)→TP(利確)→注文送信
よくある失敗:指値と逆指値を取り違える。迷ったらプレビュー画面の価格方向を必ず確認。
5. トレード記録:ジャーナルで上達を加速
勝ち負けよりも、「計画通りに実行できたか」を評価軸に。
エントリー根拠・SL/TP・結果・改善点をテンプレで記録しましょう。
記録テンプレ(コピー用)
日付:
通貨ペア:
時間足:
根拠:水平線(価格: )/ MAトレンド / バンドウォーク
計画:{{
エントリー:
SL:
TP:
途中対応:トレイリング / 追撃 / 取り消し
}}
結果:+/- pips
改善点:
次回の行動:
6. リスク管理:損切りとロット計算の“型”
まずは1取引あたり口座残高の1%以内のリスクに固定。
損切り幅(pips)と許容リスク額からロットを逆算します。
ロット計算の基本式
ロット = 許容損失額 ÷ (1pipsあたり損益 × 損切り幅pips)
例:口座10万円、1%=1,000円、損切り幅15pips、USDJPYで1pips=100円なら、
ロット≒ 1000 ÷ (100 × 15) = 0.66(→0.6に丸める)。
重要:エントリー前にSLを置く。後入れはヒューマンエラーの温床です。
7. 自動売買・シグナルの安全な使い方
最初はデモで2週間、稼働時間・最大DD・想定滑りを確認。
収益率だけで選ばず、負け方の安定性を優先しましょう。
- ナンピン・マーチン系は残高に対する許容DDを明確化
- シグナル購読は停止ルール(連敗数/DD)を事前に決める
- VPSや常時起動の要否、再接続時の挙動をチェック
8. 今日から実践するためのチェックリスト
- □ デモ口座を開設し、分析アプリと発注アプリを分けて導入
- □ テンプレ指標(SMA5/20/50+BB)を保存
- □ 重要価格にアラートを設定(前日高安・直近高安)
- □ ロット計算をメモアプリに登録(定型文)
- □ 取引ごとにジャーナルへ即記録
9. よくある質問(FAQ)
- Q. スマホだけで十分ですか?
- A. はい、最初の学習段階は十分です。慣れてきたらPCの複数画面で検証効率を上げましょう。
- Q. どの時間足から始めるべき?
- A. 迷ったら15分足。短すぎず長すぎず、練習に最適です。
- Q. インジは増やしたほうが勝てますか?
- A. いいえ。引き算の設計が中長期での安定につながります。